Himekaのひとりごと

※タイトル変えました。元のタイトルは「理科大の女子大生がシリコンバレーに来てみたら」

「センス入門」(松浦弥太郎著)を読んで

 

せっかく本を読むんだから備忘録として、かつ共感したなら読んでもらいたくて、これからは本の感想を自分の言葉にしていこうと思います。

 

さて、記念すべき一冊目は「センス入門」(リンクはAmazonです、中古はなんと1円から)

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この本を知るきっかけになったのは、トビタテの同期の紹介でした。彼も先輩からおすすめされて読み始めたみたい。

 

突然ですがNPS(ネットプロモータースコア)って知ってますか?マーケティングで使われる言葉ですが、一言でいうと「この製品を他人に勧めたいと思うか」という指数です。これを初めて知ったとき、「いいなと思うのと、人に勧めたいと思うのはかなり大きな差があるな」と思ったのです。それから、人に勧められたものは何か理由があるはずだからとりあえず試してみるようにしています。そんな気持ちで選んだ一冊。

 

とはいえ、買ってから約1ヶ月も放置していたのに(セトくんごめん)、今さら読み始めたのはずばり「センスほしいなー」と思ったからです。単純に。

あとがき込みで160ページにも満たない、さっと読める本。センスとはなにか、どんなことをしたら身に付くかのhow toがたくさん紹介されていました。これはできてる、とか、これは気付かなかった、とか思いながら読んだなかでも、私に響いたものを一部ご紹介します。

 

「よくも悪くもない」という落とし穴

相手に好印象を持ってもらうために、自分は選ぶ側ではなくて、それ以前に選ばれる立場にいることを強く意識する。悪い印象を与えないのはもちろん、よくも悪くもないという印象を見直すことについて書かれています。人並みの努力では、この「よくも悪くもない」から抜け出すことはできないのかなと思います。常に選ばれるためにどうするか・・・この方法は、本のなかでいくつか紹介されています。

 

嫌なことや批判をされたら?

批判とは向かい風であり、自分が先頭に立ち、前に向かって歩いている証拠だと書かれています。そして、批判には逃げずに向き合うことが大切です、と。この考え方、いいなって思いました。批判されたら不安になるし、嫌だけど、それらに向き合うための言動力になるものもあるはずと松浦さんは自分の仕事を例に挙げて説明されています。彼の仕事は雑誌「暮しの手帖」の編集長。似たような仕事だから、余計に共感したのかもしれません。

 

松浦さんは「若いときは大丈夫だったけれど、ある日突然人の会話についていけない恥ずかしい経験をする」ことについて書かれていました。私はちょうど1ヶ月と少し前に、これを身を以て経験しました。あれ、なにも知らないじゃんって気付いたんですね。それから、本当にいろんな本を買うようになりました。

まだそのときの自分と、知識量ではさほど変わっていないかもしれません。これからこつこつと知識を蓄え、よい本に出会えばご紹介したいと思います。

 

 

歩きスマホがだめな理由を別の視点から考える

先日、車椅子を押して街中を歩く機会がありました。

車椅子で東京の歩道を移動するのは難しいことだと思いますか?コンクリートで埋め固まっているし、狭いとはいえ車道と区切られているのでさほど難しくないだろうと考えていました。
 
実際に押すと結構難しい。
そして、怖いです。
 
歩道ガタガタとか、狭いとか、そういった問題はもちろんあるのだけれど、意外と斜めになっているんですよね。歩いてると気がつかない程度の傾斜が、車椅子をまっすぐ進ませてくれません。ぼーっとしてたら電柱にぶつかりそうになるとかしょっちゅうです。
 
なにより、歩きスマホの人が怖い。車椅子に乗っていると、予想以上に低いんです。歩きスマホをする人は、目線が下なので気付きそうなものですが、ちょうど携帯で隠れるようで、気づいたときには足に当たる直前なんてことも。車椅子に乗る側からすると、気付いてくれるかわからない人を避けるために効かない小回りを効かせたり、止まったりします。(狭い歩道で止まることほど迷惑なことはない)
 
私も歩きスマホをすることがあるのですが(ごめんなさい)、いざとなれば避けられると思っています。でも、避けられるかどうかより、その行動が車椅子の人をはじめ、相手に怖い思いをさせていることが問題だなと気付きました。
 
だから、歩きスマホはやめましょうという結論になるのですが、その理由は自分たちが危ないからではなく、他の人に怖い思いをさせないために。
 
 

最近のアクティビティ

11月になって、積極的にmeetupに参加するようになりましたし、心がけています。
目標は毎週1つはmeetupかconferenceに参加すること。簡単なようでなかなか難しいです。
ここで、私のアクティビティとそこで感じたことを簡単に書いてみます。集大成はまだ書けないので、あくまでライトに。
 
まず、初めてのイベント参加となったピッチイベント。
社長に言われるままついて行き、内容は到着してから知りました。
はじめのネットワーキングは人の輪に入りづらくて、ワイン2杯飲んでからようやく話に加わることができました。
そしてお待ちかねのヒスパニックの方のピッチが行われたこのイベント、正直驚愕でした。
ピッチってこんなに覇気なかったっけ?
大学の講義を聞いてるみたい。
私がVCなら絶対投資しないなーって内容。
いかにインターンで見てきたFounderのレベルが高いかを知りました。本当に上手いピッチは、たった5分間で涙を誘い、感動し、ワクワクします。そんな完成度を作り上げるために必要なことを学ぶ機会になりました。
 
そして、日中SFで行われた女性のリーダーシップのイベント。初めてのひとりSFで移動から緊張していました。
ここで一番驚愕だったのは、キーノートの女性が日本の良いところを少し紹介しながら説明されているにも関わらず、日本人は私ひとりだったことです。すごくすごくもったいない。
でも、ひとりで突入して良かったと思えるような素晴らしい内容でした。私の考えがまとまりはじめたのはこのイベントに参加してからです。
 
 
そして、共通して感じるのは、英語ってとてもシンプルだということ。
日本語だったら専門用語が飛び交うところが、私でも分かる簡単な英単語ばかり。突き詰めて考えたらとてもシンプルになった・・・という感じで、しっくりくるのです。
言葉の偉大さを知りました。
日本でも、もっとシンプルな言葉を使っていきたいと思います。
 

私はシリコンバレーに怒られにきたかもしれない・・・

人から褒められたとき、自分の実力と伴っていないと感じることありませんか?

そしてついつい

”いえいえそんなことないです全然出来ていないです・・・”

なんて返しちゃう。

私がよくやってしまう会話なのですが、これってすごく生産性のない会話だとあとから反省します。自分は満たされないし、相手は返答に困るし。

しかもシリコンバレーではこの返答で何度も怒られています・・・

(理由はのちほど)

謙遜とかではなく、本当にそう思うからこそ言ってしまうのですが。

 

なぜそんな返答になってしまうのか。

今までは自己評価が低いからかなと思っていました。漠然と。

 

そんな中、今日考える機会があったのは、

自己評価と他人からの評価の違いについてです。

この考えは私にとって、とても腑に落ちました。

そして、私と同じことできつい思いをしている人がたくさんいるはずなので、これを知って少しでも楽になる人がいればいいなあと思っています。

 

 

まず、生まれてからずっと、自分は自分自身を見ています。

だから自分を評価するときは絶対評価です。自分の目標や在りたい姿に対してどこまでできたか(到達度)を考えます。

私は自身が在りたい姿、つまり理想がものすごく高いです。よって、なにをしても理想には追いつかず、評価が低くなります。

仮に理想に追いついたとしても、そのころには既により高みを目指し始めるので、いつまでたっても満たされません(自分で書いてて辛いですね・・・)

 

でも、他人は私(自分)をそこまで見ていません。そして、私を評価する際、似たような対象と比較する、相対評価をします。

年齢、経験、性別、スキルなど、その人が過去に見た誰かたちと比べられているのです。そしてその人たちよりも秀でていたら褒められます。

 

つまり自分と他人はそもそも評価方法が違うから、評価に差がでるというわけです。

うーん、だとしたら、一生評価の差に苦しむことになります・・・

 

そこで、今日おすすめされた対処法。

 絶対評価相対評価を切り離して考えること

違う評価なのだとしたらもはや完全に切り離して考えるというものです。

相対評価は他人(評価する人)に大きく左右されます。その人と自分が合う・合わないという相性も関係します。ならいっそのこと、他人からの相対評価は意識しないようにします。

意識しないと言えども、せっかく高く評価してくれているのなら、ありがたく受け取っておきましょう。それは外から見えた自分の評価に間違いありません。

でも評価が低かったらサラッと受け流す。

都合よーく捉えます。

 

その代わり絶対評価を重視し、納得いくまでひたすら自分と向き合います。

どのくらい達成したか、努力できたか、自分の理想と限界を考えつつ評価します。

 

ですが、この方法にはひとつ問題があります。

理想が高い人はいつまでたっても報われないのです・・・

決して目標達成度が100%にならない。相対評価絶対評価の差も苦しいですが、自己評価で満たされないのもなかなか辛いです。

 

そんなときふと、ある言葉を思い出しました。

9月に一大プロジェクトが終わり、できなかったことばかりを反省点として挙げた際、インターン先のWomen's Startup Lab のAri Horieさんがおっしゃったこと。

”もっと今の自分を認めてあげなきゃ"

 

そして、できたことも考えてまとめて後日提出するよう言われました。よくよく考え列挙してみると、できたこともちゃんとあったんだなとそのときはじめて気付きました。

 

シリコンバレーで会う人は皆、褒め言葉の受け取り方がとても上手いです。それはアメリカでは幼少期から自己肯定する教育をするからでしょう。よって、私が先程の”いえいえー”の返答をすると、こちらの人にはしばしば怒られます。

なぜ自分を認めてあげられないの? って。

シリコンバレーに来てから、初めて会う人にも何度も言われています。

 

自己評価が低いのはしょうがない。

自分の理想が高く追いつけないなら仕方ないことです。

でも、そんな自分にもできたことは必ずあるはずだから、そこはしっかり認めてあげると、辛い気持ちも少しは楽になるのではないでしょうか。

自分を認めるって、日本にはなかなかない(できない)考えだと思います。

 

一流の人が集まるシリコンバレー

そんな地で様々な人に自分を認めて!って何度も怒られただけでもここに来てよかったなと感じています。

 

つまりまとめると、

・他人の評価は意識せず、とりあえず受け取っとく

・その代わり自分と向きあえ

・そして自分のよいところを認める!

 でした。書いている中で、企業や社会の評価制度等を詳しく調べたくなってきたので、帰国後にやろうと思います。評価制度に関しておすすめの本や参考になる事例があれば教えていただきたいです。

 

 

シリコンバレーで出会う人は皆優しい。今のところ。

ようやくシリコンバレーにつきました。

9月10日より約3ヶ月間、インターンをしにシリコンバレーに。

きてから1日経っていますが、本当にいろんなことがありました。

でも、どんなときも様々な人に助けられ、励まされ、

元気をもらいました。だから今、こんなに落ち着いて文章を綴れるんですね。

 

 

まず、前日のパッキング作業。

翌日からの旅立ちが不安すぎて、まさかの蕁麻疹がでました。

蕁麻疹がでたのは、大学受験に失敗し、浪人が決まったとき以来2度目。

そのときと同程度のストレスを感じていたと思うと・・・

 

翌日、大雨の中飛行機へ。

アシアナ航空で行ったので、まずは仁川空港で乗り継ぎ。

その飛行機の中でまず、隣に座った日本人男性と仲良くなりました。金型の仕事をされていて、今回は韓国に出張だそうで、私の知らない業界や仕事についていろんな話をしてくれました。そして、不安そうな私を、わざわざ乗り継ぎの場所まで送ってくださいました。

 

乗り継いでサンフランシスコへ。

まず、どうやったら滞在先までたどり着けるかまったく分からず、あたふたしていると、あるバス停で韓国人のお姉さんと、たまたまいた現地の女性にアドバイスをいただきました。韓国人のお姉さんは単語程度の日本語が分かったようで、とても丁寧にバスの運転手さんに話をして乗せてもらいました。そのバスの運転手さんもとても気さくで、お金の払い方が分からない私をとりあえず乗せてくれて、後から教えてもらいながらお金を払うと、ありがとうと言われました。

こちらこそ、です。

 

大変なのはここからで、20キロのキャリーと8キロのリュックを背負いながら、30分位坂道を上りました。アメリカって本当に人が歩いていないんですね。さすがに疲れて歩道でぐったりしていると、現地のおじさんが車から声をかけてくれて、乗せてくれました。どうやら近くのピザ屋さんだそうです。

で、無事にAirbnbで探したホストの家に着きましたが、連絡が取れない・・・

実は前日から取れておらず、不安だったのが的中。

2時間ほど外で待ちましたが誰も来なくて、炎天下のため喉も乾いて、ますますぐったり。でも幸運なことにそのときたまたま連絡がついた理科大のOBに迎えにきていただけることになりました。

OBを待つ間、もうひとつ幸運なことがありました。家の前で座って待っていると、先ほどのピザ屋のおじさんが再び前を通り、心配して声をかけてくれました。

そのときはもう喉がカラカラで、それを伝えると、しばらくして水やコーラ、ポテト、チキン、ハンバーガーなど袋いっぱいの食料を持ってきてくれました。しかもただで。

もう泣きそうで、そのときの水がとても冷たくて美味しかったです。

富士山山頂のご飯が美味しいのと同じ感覚?違うかな。

 

その後、OBの家に一泊お世話になりました。家族にも、本当に優しくしてもらって、ご飯やお酒もいただきました。蕁麻疹がひどくて途中起きましたが、疲れはよく取ることができました。

わざわざ送っていただいて、今日からインターン先に。

来週から忙しい2週間が始まるということもあり、ピリピリした空気。インターン生にもどんどん仕事が割り振られててんやわんやでした。でも3ヶ月もいたらいろんなことができるようになりそうです。

帰りもキャリーケースと一緒に送っていただきました。

 

今日からやっと、Airbnbのホスト宅に泊まっています。

ダウンタウンからは少し離れますが、快適です。ベッドがフカフカ・・・

 

なにが言いたかったかというと、まだこちらに着いて2日ですが、いろんな人との出会いに恵まれているということです。なんとなくアメリカは怖いイメージでしたが、少なくとも私は、優しい人が多いと感じています。そして、蕁麻疹が出るほどの不安が半分ほど解消されました。それも、様々な出会いのおかげです。

 

しかし明日が土曜ですが仕事。2週間先まで仕事です。

まだ英語のmeetingには慣れませんが、集中を切らさずがんばります!

 

 

 

 

トビタテ3期生になり、やりたいことがまた増えました

今日は大事なご報告。

以前、トビタテの書類選考を通過しましたとご報告しましたが、本日面接の合格通知が来て、晴れてトビタテの3期生となりました。

もう一度リンクを貼っておきますね。

www.tobitate.mext.go.jp

 

今日はお世話になった方や、大学、インターンシップ先にご連絡。

皆、自分のことのように喜んでくださり、本当に周囲に恵まれていると感じました。

本当にありがとうございます!

 

 

実は、合否は2日前に知っていました。

文科省の大学別合格者数が発表されていて、私の大学は私しかいなかったからです・・・

一人、と出ていたので多分大丈夫だなと思いました。

と同時に、この現状を変えたいなと思いました。

ひとりしかいない、現状を。

 

大学別の人数が公開されていますが、やはり東大、京大をはじめとする国公立大学と、早慶等有名私立大学。地方大学は国公立だとちらほらいますが、少ないと感じました。

鹿児島という地方出身として、もっと地方にも支援をと思います。

 

でも一番変えたいと思ったのは、理系大学の人数の少なさ。

東工大は人数いますが、理科大も、その他理系大学も、本当に少ないです。これは、選考に受からなかったというよりは、そもそも受ける人が少ないことが原因です。

トビタテの奨学金はいくつかコースがありますが、一番募集人数が多いのは自然科学、複合・融合コースです。私もこのコースで応募しましたが、選考に参加する学生はほとんど理系学生。自らの専攻の延長で海外の大学の研究室に所属し、勉強したいという内容が多かったです。

つまり、募集人数が一番多いコースは、理系学生に門戸が広いということです。

 

応募人数が少ない理由はなんだろう?

そもそも興味がないのかもしれないし、こういった支援が存在することを知らない(認知度が低い)のかもしれません。

もっと分析したいです。

 

今回トビタテに応募したことで、この問題に強く興味を持ち始めましたが、同時にこれを解決する機会がいくつか巡ってきそうです。日本代表として、大学の代表として、自分の留学の目的意外にも、この問題の解決に一役買うことができる存在になれればと思います。

得た機会を公開できる状態になったら、また書こうと思います。

 

hime